不安なことを考えて諦めるより、
目標に向かって一歩踏み出そう。


 
 私は美容師として働いていましたが、職場環境があまりに過酷だったので、数年で転職しました。その後、事務の仕事をしていましたが、次第に「自立した女性」に憧れるようになってきました。女性が自立できる仕事といえば看護師。母と義理の姉が看護師だったので、身近な職業でもありました。日に日に関心が高まり、6年間勤めた職場に区切りをつけ、入学を決意したのです。

 本校を卒業した友人から「厳しいよ」と聞いていました。実際、宿題は多くテストが続くこともあり、厳しいという噂は本当だと思いました。しかし、そのおかげで勉強が苦手な私でも、学習習慣が身に付きました。確かに毎日大変ですが、全て看護師として必要な知識と心構えなので頑張れます。クラスには、仕事をしている人や育児中の人もいます。それぞれ苦労はあると思いますが、一つひとつ対処して進んでいます。不安なことを考えて諦めるより、目標に向かって一歩踏み出した方がいいと思います。私も「やればできるんだ」と実感しています。

 
 

祖母が倒れたとき、何もできなかった
自分が悔しかった。


 
 幼い頃から少しだけ看護師さんに憧れていましたが、高校卒業後は事務職として働いていました。そんなある日、糖尿病を患っている祖母が、私の目の前で倒れてしまったのです。そのとき知識がなく何もできなかった自分を、とても悔しく思いました。この出来事によって、看護の知識は自分の将来や家族のためにもなると確信し、看護師を目指そうと決意しました。
 年下のクラスメイトと馴染めるか不安でしたが、入学してみると、クラスの約半数が社会人だったので驚きました。グループワークでは意見を出し合うことで、学びだけでなく、年齢や経験が異なるクラスメイトとの絆も深まります。私は本来、積極的ではありませんでしたが、本校での学びを通して、自分で考え行動できるようになってきたと思います。先生方の丁寧な指導と多様な友人のおかげで、人間的な成長を促していただけました。自分に自信がなくても看護師になりたい」という気持ちがあれば大丈夫です。目標に向かって一緒に頑張りましょう。

 
 

看護師は、生まれる瞬間から
死ぬ瞬間まで関わる仕事。


 
 高校卒業後、専門学校へ進学しましたが、父親を亡くしていたので経済的に難しくなり、働くことになりました。そのとき就いた仕事が、医療行為以外の看護師のサポートを行う看護助手でした。仕事上、患者さんの容態が急変した時の第一発見者になることもあります。そんな緊急時に何もできず、看護師を呼びに走るだけの自分が、悔しくてたまりませんでした。まだ若いから資格を取った方がいいと、周囲からの後押しもあり、看護師になろうと決心しました。
そこで、市立病院との連携で働きながら資格を取得できる本校を選びました。同じ時期に高校卒業した弟も一緒に入学し、同じクラスで学んでいます。
 今は准看護師として働きながら、看護科の学生として実習にも行っています。「准看護師」と「学生」という立場の切り替えに、ジレンマを感じることもありますが、自分を成長させる良い経験だと思っています。生まれる瞬間から死ぬ瞬間まで関わる仕事は看護師だけ。苦労を上回るやりがいがあります。

 
 

 天国の子どもが、私の背中を押してくれた。


 
  私は介護福祉士として、介護老人保健施設で働いていました。施設には看護師も配置され、手際の良い仕事ぶりにいつも感心していました。相手を思いやる気持ちは介護士も看護師も同じですが、医療行為をできない介護士には、体調を崩した方を助けることはできません。自分の無力さを悔しく思う事が多く、そのたびに看護師になりたい気持ちが強くなりました。やがて結婚し、3人の子どもに恵まれました。
ところが、一番下の子どもが先天性の心疾患で命を落としてしまったのです。まだ1歳半でした。妻は憔悴し私も大変辛かったのですが、この悲しい出来事によって看護師になると決心をしました。この子が私の背中を押してくれた気がします。そして翌年、29歳で本校へ入学しました。
 子どもの闘病中は、在宅看護で過ごしました。当時、看護師の方々からの温かい配慮や励ましの言葉に救われたことを、今でも感謝しています。私も、患者さんだけでなく、ご家族の心も支えられる看護師を目指して頑張ります。