30歳を迎える頃、
看護師になろうと決意した。


 
 私は内科の医院で医療事務として7年ほど働いていました。そこは血圧など定期的なお薬をもらいに来る程度の方が多いのですが、稀に重い症状の方が来院されます。そんなとき、事務の私は声を掛ける程度しかできず、心苦しい思いをしてきました。自信はないものの、もっと人に感謝してもらえる仕事をしたいという気持ちが、次第に膨らんできました。そして30歳を迎える頃、看護師になろうと決心したのです。
 入学してみると、家庭や子どもを持った方など様々な立場や年齢の方が多く「私だけじゃないんだ」と安堵しました。皆同じ目標に向かっているので安心して頑張れます。今は看護助手として働きながら准看護師資格試験に向けて勉強と体調管理を頑張っています。そして次は看護科へ進学し、さらに学びを深めます。多くの業務を行う看護の仕事は本当に大変ですが、忙しさに流されず、常に人との関わりを大切にできる看護師でありたいと思います。遅いスタートでもステップアップできる道があり、良かったと実感しています。
 

 
 

耳の不自由な友達との出会いで、
私の夢が見つかった。


 
 小学4年生のとき、耳が聞こえず、気管切開のため話すこともできないクラスメイトがいました。私はその子と友達になりたくて手話を覚え、仲良くなることができました。これをきっかけに福祉の分野に興味を持ちました。福祉について調べるうち、医療の方に興味が向かい、看護師になりたいという気持ちが芽生えたのです。今思えば、この友達と出会ったおかげで自分の夢が見つかったのだと思います。もちろん今も仲の良い、大切な友達です。
 高校卒業後本校に進学、看護助手として働きながら学んでいます。「学ぶのは現場だよ」という先生の言葉通り、現場から学ぶことは多く、その後の学習にも繋がっています。厳しいこともありますが、人の命を預かる仕事を目指す者にとって、大切なことだと思っています。くじけそうになったらまず原点に戻り、同じ目標を持つクラス仲間の姿に元気をもらっています。将来は、地域で活躍することはもちろん、いつも笑顔で一人ひとり丁寧に対応ができる看護師さんになりたいです。

 
 

人の心を開く、
優しい看護師を目指したい。


 
 私には子どもがいるのですが、妊娠中に過呼吸になり病院へ運ばれた経験があります。そのとき関わってくれた看護師さんの優しさに感動しました。怖くて口を閉ざしてしまった私を励まし、話せるようになるまでずっと寄り添ってくれたのです。固まった心が少しずつ開かれるのを実感し、看護師の仕事に憧れを抱くようになりました。シングルマザーなので、安定した職業に就きたいという気持ちもあり、看護師はいいなと思っていました。そんな折、かつて本校に通っていた従兄弟から、経済的に余裕がなくても働きながら通えると聞き、入学を決意しました。
 本校には様々な立場や境遇の学生が多くいます。シングルマザーもたくさんいるので、悩みや苦労を分かち合えます。今は国家試験に向けて頑張っていますが、いつかは特定の分野で熟練した看護技術と知識を持つ「認定看護師」の資格も取得したいと思っています。そして私が体験したときのように、患者さんの心を開く優しい看護師を目指したいと思っています。

 
 

 現場で働くようになって、
心構えが変わった。


 
 私は元々薬局もある店舗で販売の仕事をしていました。私からの説明でお薬を買ったお客様から喜びの言葉を頂いた、嬉しい思い出があります。しかし日毎に「人の役に立つ仕事」をしたい気持ちが強くなりました。中学生の頃に虫垂炎で入院した経験からも、看護師の仕事に感心が高まり、家族の後押しもあって、次第に気持ちが固まりました。本校には私のように、違う道を通って入学する方も多くいます。年齢の幅が広いため、いろんな方と上手に関わるスキルも自然と身につきます。仕事と両立して学べるのが最大の魅力で、先生も熱心に教えてくれます。おかげで准看護科から看護科へ、無事進学できました。
 准看護師の資格を取得後、現場で働くようになると、もっと深い知識と技術が必要だと実感しました。そこから私の心構えが大きく変わり、以前よりずっと勉強に取り組むようになりました。今は国家試験に向けて全力で頑張っています。資格取得後も学び続け、患者さんやスタッフ同士、人間関係の和を上手に保ち、誰に対しても平等な看護師になりたいと思っています。