在校生より

思い立ったが吉日!
子どもの大学進学と同時に本校へ入学しました。
私は介護福祉士として働いていました。やりがいのある仕事でしたが、入居者の体調が急変しても医療行為を行うことができず、もどかしい思いもしていました。そんな中「やっぱり看護師になろう!」と決心したのは、子どもが大学に進学するときでした。周囲は驚きましたが、迷うことなく子どもと同時期に1年生として進学しました。子どもと同じ年の方もいるクラスはとても新鮮でした。
本校は、目標に向かって進んでいける環境が整っています。働きながら学べるので理解が深まる上に、経済的にも安心です。先生方は一人ひとり気にかけて、丁寧にサポートしてくださいます。時折「厳しい」という声も聞こえますが、人の命を預かる仕事だという責任や自覚は必要だと思います。
子どもがまだ幼い頃、看護師に憧れたことはありますが、決心したのは何年も後です。タイミングは人それぞれ「思い立ったが吉日!」だと思います。行動すると、未来が変わります。

看護師は「ありがとう」と言ってもらえる
素晴らしい職業です。
私は看護師の母と障がいのある家族がいる家庭で育ちました。自宅にヘルパーさんが来るなど、介護や医療を幼い頃から見る機会があり、高校卒業後は自然と看護の道を選びました。本校を選んだのは、地元の病院で看護助手として働きながら学び、資格を取れるからです。病院では自分が目指している看護師の仕事ぶりを見て、良い刺激を受けています。また試験や実習のときなど、先生方がとても熱心に指導してくださるのが心強いです。
今はコロナで大変な世の中になりました。感染予防や行動に気をつけるなど、あらゆる努力を考える時期なのかもしれません。看護師の離職についても問題になっていますが、私は「人の役に立ちたい」「何かしてあげたい」という気持ちを大切にして、頑張りたいと思います。看護師は「ありがとう」と言ってもらえる素晴らしい職業です。県の試験に合格したら看護科へ進学し、しっかりと経験を積みながら国家資格を目指します。

高校中退でも大丈夫!働きながら学び、
地元の病院に就職が決まりました。
私は高校を中退して他の仕事をしていました。このままではいけないと思い、最終学歴が中卒でも可能な学校を探していたところ、本校を知りました。中学生の頃、看護学校へ進んだ姉と従姉妹の楽しそうな姿を見て憧れたこともあり、私も看護師になろうと決心しました。
本校は働きながら学べるところがとても良かったです。昼間は准看護師として働き、その後授業を受けます。働く中で好奇心が湧き、講義で学びを深めることができました。私にとってこの分野は、知れば知るほど面白く奥深いものです。先生方もよく見てくださり、自分のペースで勉強できました。楽しいこともきついこともありましたが、今振り返ると本当に有意義な5年間でした。国家試験を終えて市内の病院に就職が決まり、家族にも安心してもらえました。これからは、生まれ育った地元に貢献できればと思います。本校で学んだことを生かし、常に冷静に対処できる看護師を目指していきます。

どんな患者さんでも
一人の人間として接していく看護師を目指したい。
私の祖母が看護師で、若い頃よく「看護師になりなさい」と言っていました。しかし私は興味を持てず別の道へ進みました。やがて高齢になった祖母は認知症になり、老人介護施設に入所したのですが、わずか1ヶ月後に転倒して亡くなってしまったのです。認知症でも比較的元気だった祖母の急な死にショックを受け、さらに誠実味のない施設側の対応に「介護って何だろう」と疑問を抱きました。次第に介護への関心が高まりホームヘルパーの資格を取得。その後認知症病棟で働く中で、ヘルパーに出来ることの物足りなさを痛感し、看護師を目指すことにしました。
本校は働きながら学べるので経済的に助かる上、現場と講義が自然と繋がり効率よく学べます。一生の資格であることや収入面など、きっかけは人それぞれですが目標は皆同じです。私は祖母の件と認知症病棟での経験から、どんな患者さんでも一人の人間として接していく看護師を目指したいと思います。
卒業生より

より高度な専門知識を得るために、
大学院へ進学しました。
卒業後、臨床の現場で看護師として働き4年を過ぎた頃、臨地実習指導者として学生の指導を担うことになりました。初めのうちは大変でしたが、学生を育てることに魅力を感じ、教員になりたいと思うようになりました。本校に入り、看護科で7年間勤務の後退職し、再度臨床看護師となりました。
看護師や看護教員として経験を積む中で、より高度な専門知識を身につけたいと考え、大学院へ進学。修了後は本校に復帰し、教員として頑張っているところです。
本校では勉強だけでなく、一人前の看護師として認められるような指導を心がけています。みなさんの努力の結果、合格率は100%です。さらに「学ぶ」という意欲があれば、大学・大学院へと進む道もあります。卒業生が病院で活躍している姿を見たときや、「先生から指導を受けて良かった」と言われたときは、とても嬉しく元気が出ます。看護教員も本当にやりがいのある仕事です。

私も、二人の子どもを育てながら学んできました。
入学した当時、私は27歳で二人の子どもがいました。学生時代の私は、学校と仕事、家事、子育ての幾役をもこなすことの大変さよりも、学生として再チャレンジできたことに喜びを感じていました。当時は母親としても未熟でしたが、看護の基本となる学問を学ぶうちに、「人間性」を磨くことの重要性に気付き一歩ずつ成長できました。卒業後は、看護師として勤務しながら、在宅医療の進展の兆しと共に、ケアマネジャーの資格を取得しました。その折、本校の恩師から学校教育のお話を頂きました。
私は、ここで受けた教育に対する感謝もあり、学生の気持ちがわかる教員として、恩返ししたいと思うようになりました。教育は、やり直しがきかない責任を感じることもありますが、全て「人生の糧」になると感じています。
卒業した学生が立派な看護師として活躍する姿を見ると、誇らしい気持ちでいっぱいになります。学校で看護を教える講師や実習の場で指導者になった方も多くいます。卒業生による講義を受けた学生達は「先輩のようになりたい」と目を輝かせています。志をしっかりと持ち、看護師になるという夢を掴んで、幸せになってほしいと思います。

「先生が担任で良かった!」と学生から言われるときが
教員になって良かったと思える瞬間です。
学生の頃から、クラスメイトに勉強を教えることが好きで、将来は看護教員という選択も頭の片隅にありました。卒業後は、本校の実習先の病院である大牟田市立病院で約17年勤務しました。勤務先の病院では、看護師をしながら実習生への学生指導を行い、外部講師として本校に来る機会も頂きました。こうして学生と関わる中で、看護教育の大切さを実感するとともに、もっとしっかり学生と向き合い看護師となる後輩を育てたいという気持ちが強くなりました。
教員になると、学習面だけでなく生活面での指導も必要になります。本校にはさまざまな生活背景を持つ学生がいます。特に社会人経験を持つ学生の場合、家庭での立場や状況が異なるので、個々の学生の事情も考慮した指導を心がけています。昨年より、初めて学年を担当させて頂きましたが、学生から「先生が担任で良かった!」と言われるときが、教員になって良かったと思える喜びの瞬間です。本校に入学した学生には、仲間と共に3年間苦労を乗り越え、看護師への夢を必ず叶えて欲しいと思います。